うちのフレンチブルドッグ、一年中毛が抜けるんだけど、これって異常?
抜け毛対策って、ないの?
ブラッシングしても抜ける。。。どうしたら、いいのー・・・。
こんな悩みを解決できる記事になっています。
これらの悩みは、フレンチブルドッグを飼っている方共通の長年の悩み。動物病院でもよく質問受けます。
記事の前半では「なぜ、フレンチブルドッグは抜け毛が多いの」原因を解説しつつ、記事の後半では「対策」と「異常な抜け毛について」を具体的に解説します。
この記事を読み終えることで、まだ実践していない対策方法が見つかるはずです。抜け毛の原因を知るだけでなく、抜け毛対策を講じることができます。
抜け毛の原因
迎える前に知っておくべき、フレンチブルドッグの抜け毛!侮るなかれ。
フレブルは想像以上に抜け毛が出ます。
特にアレルギー体質の方は、注意が必要です。実際動物病院で働いていても、フレブルの処置後は診察台がすぐ毛だらけになります。きっと今まで他の犬種を飼われていて、初めてフレブルを迎えた方は、抜け毛の多さに驚くはずです。
そんなフレブルさん、なぜそんなに毛が抜けるのでしょうか??
犬には、抜け毛がほとんどないタイプとよく毛が抜けるタイプがいます。明らかにフレブルは後者です。
このことを聞く限り”だったら抜け毛がほとんどない犬種が良い!”と思うかもしれませんが、あの短頭種独特の愛らしい表情は、他の犬種では変え難いものです。そして抜け毛が少ない犬種はその分トリミングが定期的に必要であり、費用はかかります。一方フレブルのように短毛種は乾きも早く、カットする必要も無いため自宅で簡単にシャンプーができます。
そんな抜け毛の多いフレブルも、おうちでできるお手入れのコツを知ってしまえば抜け毛問題も簡単に解決できます。今回はそんなフレンチブルドッグの抜け毛について、お話ししていきます。
こんなに毛がぬけて、大丈夫!?
フレンチブルドッグのように短毛の犬種を選ぶとき、トリミンングの必要性が低いというのも一つの判断材料ではないでしょうか。
でもお手入れの簡単さと抜け毛については別問題です!
お手入れが簡単という実際の意味するところは、毎日のブラッシングや毛玉処理、定期的なカットが必要ないということです。
短毛の犬種は、被毛が一定のサイクルで抜け落ちます。抜け毛が多い犬はこのサイクルが短いと言われ、毛が長く定期的なトリミングが必要な犬種は被毛のサイクルが長いと言われています。
フレブルは一年中抜けるもの=よく抜ける犬種と認識すべき。
抜け毛がひどい!と感じるほどのフレンチブルドッグの抜け毛の原因は、以下の4つが考えられます。
- 換毛期
- 抜け毛が抜け残っている
- アレルギーや皮膚トラブル
- 加齢
愛犬に痒みや赤み、脱毛が見られない状態、つまり抜け毛のみある場合は、抜け毛が飛散する前にブラシで取り除きましょう。そして抜け毛以外の皮膚トラブルがみられる時は、動物病院を受診しましょう。
抜け毛の原因は毛質にあった!
基本的に短い毛の犬の方が、毛が抜けるって、知っていましたか?
そうなんです。長い毛の犬の方が毛が抜けて大変!ってイメージがあると思いますが、実は短い毛の犬の方が長い毛の犬より抜けるんです。
その理由は毛質にあります。
実は毛質には2つのタイプがあります。犬の毛質には”ダブルコート”と”シングルコート”があります。
●ダブルコート(二重毛)
硬くて太いオーバーコート(上毛)と柔らかくて綿毛のようなアンダーコート(下毛)の二重構造になっています。
防寒の役割も果たしていて、寒い地方生まれの犬種の多くはダブルコートです。
換毛期と呼ばれる春から夏にかけてアンダーコートが抜け落ちるため、ケアを怠ると部屋中が毛だらけになるので注意が必要。主に短毛種がダブルコートであることが多い傾向にあります。
代表する犬種:フレンチブルドッグ、パグ、ポメラニアン、ウェルッシュコーギー、秋田県、柴犬、ラブラドールレトリバーなど
●シングルコート(単毛)
犬の被毛が一重のものをシングルコートと呼びます。
シングルコートの犬にもオーバーコートとアンダーコートはありますが、アンダーコートが多い犬は、毛が抜けないのでそのまま伸び続けることが多いです。
シングルコートの犬種は、冬の寒さから身を守ることがさほどない温暖な地域を故郷とする犬が多いです。またシングルコートの犬は、もともと人間が作り出したものとも言われています。
シングルコートと呼ばれる犬種:プードル、シーズー、ヨークシャーテリア、マルチーズ、パピヨン、グレイハウンド、ボクサーなど
フレンチブルドッグはダブルコートに分類され、毛が抜けることで季節にあった体温調整を行います。そのため、毛が抜けることは体にとってとても大切なことなんです。
抜け毛の時期ってあるんです
抜け毛が多くなる時期のことを”換毛期”と言います。
一般的にダブルコートの犬種には換毛期があります。その換毛期は基本的に2回あり、春と秋にみられます。
- 春:暑い夏を乗り越えるために、冬毛から夏毛に切り替わる。
- 秋:夏毛から冬毛へt切り替わり、寒い冬の時期に耐えられる準備を行う。
換毛期以外にも抜け毛がある・・・なぜ?
特にこの質問が多いのが、フレンチブルドッグの飼い主さん。
・季節に関係なく抜け毛がある・・・・
・抜け毛が一年中あって、皮膚病かしら?
と心配される方が多くいます。
そうなんです。一年中抜け毛が見られる犬種もいるんです。
これは体質だけでなく、生活環境も影響していると言われています。
最近は、大概室内飼育されている方が多いと思います。
そのため常に夏が涼しく、冬は暖かい環境下にあります。本体自分の毛で温度調整をするものですが、人の手によって環境温度が管理されているため、換毛期の時期がずれたり、換毛期でない時期にも毛が抜けたりするのです。
とはいえ、フレンチブルドッグは室温調整で体温をコントロールしてあげる必要がある犬種です。そうなると、常に抜け毛問題と向き合うことが求められます。その覚悟を持つ必要もありますが、少しでも抜け毛軽減するためには、どうすれば良いでしょうか?
抜け毛の対策
抜け毛対策に必要なのは、「落とさない工夫と毎日のケア」。
これに尽きるでしょう!それでは、早速具体的な対策を見てみましょう。
対策はブラッシングと洋服
抜け毛対策はさまざまありますが、まず基本となるのは「毎日のブラッシング」。
ブラッシングをすることで、すでに抜けている毛や抜けかけのアンダーコートを取り除き、ついでに皮膚のマッサージ効果で血行が促進されて皮膚状態も良好になります。そのため、ブラッシングの効果は絶大!侮れません。
ただブラッシングだけではやはり部屋に舞い散る毛をカバーするのは困難です。
そこで役立つのが、お洋服。
オシャレのためだけでなく、実は洋服には抜け毛対策にも役立ちます。
お洋服を1枚着せるだけで床に落ちる毛の量は明らかに少なくなります。
夏にもお洋服?と思うかもしれません。夏場のフレンチブルドッグは、基本的に冷房が効いた室内で過ごすため、薄手のタンクトップを着せるのは、毛落ち防止だけでなく、冷え防止にも効果的です。
逆に暑い環境下では、お洋服を濡らしてあげることで、暑さ対策もできますね。もちろんこれは夏場だけ。皮膚が長時間濡れていると、湿気によって皮膚炎が起きてしまう可能性もあるため、酷暑対策と捉えましょう。
ブラッシングはしっかり毛を絡め取るけど、使用するブラシの種類によっては皮膚に負担をかけます。
そのため、皮膚の負担の少ないラバーブラシと、仕上げ用の獣毛ブラシをW使いするのがおすすめです。
ラバーブラシは、皮膚の上を滑らせるように使い、お腹や背中は毛の流れに逆らって撫で、頭部や顔まわりは毛流れに沿って丁寧にブラシを当てるのがポイントです。
後ほど、シャンプーについてもお話ししますが、実際フレンチブルドッグは脂漏性肌タイプの子が多いため、頻繁にシャンプーしたくなりますよね。しかしこれは逆効果で、意外とフレンチブルドッグは皮膚が弱いためシャンプーを頻繁に行うのはNG。
その代わりにブラシの時に洗い流さないタイプの保湿剤をつけてブラッシングをしてあげると残っていた毛も取り除くことができ、そしてブラッシングで浮いた汚れも落とせるので、試してみると良いでしょう。
月1のシャンプーは大切
頻繁なシャンプーは皮膚に必要な油分まで落としてしまい、皮膚のターンオーバーまで早めて抜け毛をふやかすことにつながります。
とはいえ、シャンプーは大切なケアの一つです。適度なシャンプーを行い、抜け毛対策を行いましょう。
頻度
犬の体質に合わせて3~8週間に一回のシャンプーを目安にしましょう!
清潔で健康的な皮膚のためにはシャンプーはとても大切です。しかしやりすぎると皮脂を落とし、逆に皮膚病になりやすい皮膚の環境を作ってしまったり、毛を痛める原因になります。散歩などで汚れた時以外はこまめなシャンプーは避け、大体3~8週間に1度くらいの頻度にしましょう。
シャンプーして間もない時に皮膚が汚れてしまった場合は、ぬるま湯で浸したタオルで体を拭いてあげれば十分です。
温度
お湯の温度は35~38度が適正。
その温度は、飼い主さんが少し温いかな、と感じる程度の温度が適温とされています。熱すぎたり冷たすぎたりする温度は、犬が火傷をしたり体調を崩す原因となります。夏は少し低めの温度、冬は少し高めの温度で行い季節によって調節しましょう。
乾かし方
タオルでしっかりと乾かす/その後ドライヤーを使って中まで乾かすことが大切です。
犬を洗い終わったら、まずしっかりとタオルで水分を拭き取り、乾かすようにしましょう。毛に水分が残っていると、雑菌が繁殖し皮膚病になる原因になるので、タオルドライはきちんと行ってください。
その後、犬の肌にドライヤーを近づけすぎないようにしながら体を乾かしましょう。 毎日のブラッシングと定期的なシャンプーを継続的に行えば、換毛期の抜け毛はかなり防げることができます。
家の中に毛を撒き散らさないためにも、日頃からブラッシングを行うことがポイントです。
フードでのケアもおすすめ
抜け毛を減らすには、皮膚/被毛の状態を良好に維持しておくことが何より大切です。
そのためにはブラッシング・シャンプーの外からのケアとともにインナーケアもとても重要なです。
通常の健康維持だけだったら、通常のドッグフードでも良いでしょう。
しかしより皮膚/被毛の状態を良くするには、通常のドッグフードの栄養素だけでは不足している成分があります。
その成分はオメガ3脂肪酸。聞いた事ある方もいるのでないでしょうか?
オメガ3脂肪酸は、皮膚のインナーケア成分としてとても重要です。オメガ3脂肪酸は血流の改善・保湿の効果がある他、抗炎症効果もあり関節炎のケアも期待できる成分です。
そんなオメガ3脂肪酸が多く含まれているフードとして、「THE fu-do」があります。
「THE fu-do」は、オメガ3脂肪酸が多く含まれているだけでなく、体内への吸収を高めてくれる「クリルオイル」が含まれています。他に、オメガ3脂肪酸と相性がいい冬虫夏草が含まれていたり、高温加熱処理にも耐えられる安定型ビタミンCも入っていて、フレンチブルドッグの体質を研究されたフードとなっています。フレンチブルドッグは関節も弱い犬種のため、脂肪分は多くなり過ぎないよう設計されている点もフレブルさん思いのフードと言えるでしょう。
「THE fu-do」には2種類あります。
- スタンダードモデルの<正統の基礎栄養食>
- 牛肉・鶏肉への反応が気になる子向け<安心の食物アレルゲン>
後ろのパッケージはこんな感じ。
とてもおしゃれだし、美味しそうな雰囲気が漂うパッケージになっています。
フードの詳しい説明も書いてあるので、とても安心感がありますね。
成分
成分はこのようになっています。
「THE fu-do」の<安心の食物アレルゲン対応食>は、スタンダードモデルの栄養調整をベースに牛肉・鶏肉を馬肉・豚レバーに置き換えられています。その分100gあたりのカロリーも、360kcal→320kcalへ減っています。
中身
気になる中身は、こんな形状になっています。
開封とともに、カツオのような良い香りがふわっと香ります。これは、開封した直後、愛犬のブヒたちが集まりそうです!!
そんな、フレブルのために作られたフード「THE fu-do」について、まとめました。
the fu-doのメリット
・総合栄養食でありながら、フレブルにあった栄養配合になっている。
・基礎栄養食と食物アレルゲン対応食の2種類がある
・オメガ3脂肪酸と腸内善玉菌が含まれている。
・フレブルのために考えられたレシピ。
the fu-doのデメリット
・料金が高め。
・味が好みではなかったら、同時購入可能なヤギミルクの粉を使用する手間がある。
・穀物(グレイン)アレルギーがある犬には使用できない。
サマーカットって効果ある?
結論から言うと、効果ありません。
毛が短くなるだけで、抜け毛防止にはなりません。もともと短毛種であるためサマーカットする時には、バリカンを使用します。バリカンを使うことによって皮膚への負担がかかり、フケが出やすくなる子もいるため基本的にはフレンチブルドッグのサマーカットは、お勧めしません。
異常な抜け毛や毛がハゲてきた
抜け毛だけでなく、フケが見られたり地肌が赤くなり出したら用心!
もしかしたら皮膚のトラブルが起きているかもしれません。
それってもしかしらアトピー性皮膚炎かも・・・
犬の皮膚トラブルの中で最も多いのがアトピー性皮膚炎です。
主にダニやカビ、花粉などのアレルゲンによって免疫機能が過剰に反応し、症状が現れます。原因は、遺伝的要因とバリア機能不全の2つのが関与していると言われています。
アトピー性皮膚炎の場合、主に目や耳周り・お腹周りの皮膚が赤くなり、痒みを生じます。同時にフケが生じたり発疹が見られることがあります。このような症状が見られた場合は動物病院を受診しましょう。
食物アレルギーが原因で抜け毛や脱毛になることも・・・
食物アレルギーとは、アレルギーの原因物質であるアレルゲンが含まれる食材を食べることで、体内が反応しさまざまな皮膚炎を引き起こす状態です。
主に食事中の何かしらのタンパク質に反応して症状が起きる、とされています。
ほとんどの飼い主さんは、食物アレルギーと気づかないことが多いです。下記のような症状が、アレルギー性皮膚炎であることが多いです。これらの症状が見られた場合は動物病院を受診しましょう。
【食物アレルギーによる症状】・抜け毛や脱毛 ・下痢や嘔吐 ・目の周り、口周り、お腹、内股、足先や足裏などに痒みと炎症
特にフードやおやつを変更してこれらの症状が見られる場合は、食物アレルギーの可能性が強く考えられます。
赤いプツプツが見られたなら、細菌性皮膚炎かも!?
細菌性皮膚炎のことは、医学的には膿皮症といいます。
膿皮症とは、皮膚に細菌が繁殖した状態のことを指します。免疫力が下がると細菌をバリアする力が弱まり、常在菌である細菌が異常繁殖しはじめます。そうなると皮膚が荒れたり化膿したりしてしまい、放置すると体全体に広がって、全身的に毛が抜け落ちてしまいます。
重症化すると発熱や食欲低下などの状態までなることも稀にあります。皮膚のに赤いブツブツとした発疹が出たらすぐに動物病院を受診しましょう。
まとめ
今回、フレンチブルドッグの抜け毛について解説しました。フレンチブルドッグの抜け毛で悩まれていた方、まだできるケアはあるはずです!
ブラッシングを毎日しても抜け毛が変わらないと悩んでいる方、インナーケアをしてみませんか?
サプリもいいけど、食事変更なら投薬の必要がありません。食事変更なら犬にとっても家族にとっても投薬ストレスがありません。
インナーケアが出来るフレンチブルドッグ専門のドッグフード「the fu-do」には、オメガ3脂肪酸が多く含まれていてインナーケアが期待できます。それ以外にもビタミンCやオメガ3脂肪酸の吸収を高めてくれるクリルオイルも配合されていて、オメガ3脂肪酸の吸収を高めてくれます。
そのほかにもフレンチブルドッグに嬉しい成分が配合されているドッグフードになります。抜け毛に悩んでいる方は試してみると良いでしょう。
また抜け毛だけでなく、地肌が赤くなったり湿疹が見られた場合は皮膚病の可能性があります。
「抜け毛+脱毛」「抜け毛+湿疹」「抜け毛+地肌が赤い」の皮膚のサインが見られたら動物病院を受診しましょう。