猫の食欲が落ちてきた!その理由を、2つの状況に分けて現役獣医師が解説!

猫がご飯を食べない 水も飲まない

猫が食欲が落ちてしまうときって、時々ありませんか?

 

飼い主にとっては、すごく心配になりますよね。食欲が低下した時のバロメータとして、ちゅーるを食べるかどうかを指標にしている方、多くて、ちゅーるもあまり食べないんですといって来院されます。

ちゅーる好きの猫にとって、ちゅーるは食欲のバロメーターに役立ち、獣医師として猫の状態把握の情報としてとても役立っています。

もちろん、これはちゅーるに限らず、その猫にとって大好物を見つけておくことがとても状態把握に大切です。

 

また猫は、季節によって食欲の増減があります。

猫がご飯を食べないのは、季節の変化によるものか、それ以外なのか、病気なのか、判断はとても難しいです。

 

一番いいのは、安定的にご飯を食べてくれること。

それには、病気を未然に防ぐ未病という考えが、とても大切になります。

最近では、ヒトのみならず動物にも東洋医学が取り入れられ、漢方治療を行う病院も増えてきています。漢方はやや苦味や独特の香りがあるため、投薬がやや手こずる傾向がありますが、漢方を取り入れたフードもあり、手軽に漢方を取り入れることができます。

 

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\ペット薬膳国際協会常任理事長:梅原先生監修 和漢みらい/

 

 

そして未病を実践するために、漢方が入ったフードを与え、体の免疫力をあげることは、お勧めできます。

漢方で作られたキャットフードについては、この記事の最後の方でお話しています。

興味を保たれた方は、『【猫に漢方】和漢みらい キャットフード』の目次をお読みください。

 

猫の食欲が落ち始め、その食欲の低下が日に日に顕著になり、「猫がごはんは食べないけど、水は飲む」という場合、季節や環境の変化などだけでなく病気の疑いもあるため、注意が必要です。

 

ただ、犬と違って、猫は家から外に出ること自体がストレスになります。だからと言って、病気の可能性があるのに、様子見てしまうことは、とても可哀想です。

そのため猫の食欲不振が病気なのか、ストレスなのかの判断を正確にすることは、猫の状態を理解してあげる上で大切です。

 

この記事では、猫がご飯を食べない理由について、 獣医師の観点から解説していきます。

*とても読み応えのある内容となっているので、時間のない方は、目次から気になるところを選んで、読み進めてくださいね!

 

それでは、猫がご飯を食べない理由をこの記事を読んで、飼い主はしっかり把握しましょう。

 

【猫が水を飲まない については、こちらの記事が参考になります。合わせてお読みください。】

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くつろぐ猫

 

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食欲不振とは?

まず普通に食べている量というのは、かなり一定したものであるはずです。

猫 ご飯食べない

 

食欲不振と判断する基準としては、この食べている量にばらつきがあれば”食欲不振”と判断します。

そして、真の”食欲不振”であれば、続きます。

 

1食分を食べなかったというのはあまり重大な問題ではないでしょう。

どのくらい食べなくても大丈夫?

食欲不振と判断するための「食べていない時間」は、年齢によって変わってきます。

 

1-2か月齢の幼猫=8時間以内

2-3か月齢   =12時間以内

3-4か月齢   =16時間以内

1歳以上の猫  =24時間以内

 

この範囲であれば、問題はありません。これ以上食べない時は「異常」ですので、注意しましょう。

食欲不振・・・。病院に連れて行くべき?

  • 何かを怖がっているとき
  • 落ち着かない場合
  • 興奮している時
  • 環境の変化(引っ越しや旅行中、旅行から帰ってきたなど)
  • 繁殖期

これらの状況の時には、「食事どころではない」というストレスの状態です。

猫がご飯を食べない 水も。

猫は特に変化に弱い動物です。

ストレスが原因の場合、根本的な解決をしない限り、再び食欲不振に陥る可能性があります。

 

食欲不振になったら、病院に行く前にまず、「普段と何か違うこうとはないか」を確認して、猫の視点から考えてみてください。

【猫がご飯を食べない理由】ストレス以外の原因は?

  • 美味しいおやつばかり食べさせてしまう
  • 同じキャットフードに飽きた
  • キャットフードの品質が悪い
  • 新しいフードに変えたばかり
  • ドライフードの大きさが合わない
  • お皿が汚い
  • フード入れが合わない

猫はとてもご飯に強いこだわりを持っている動物です。

 

フードの少しの変化や食べる環境の変化でも、急に食べなくなります。

これらが原因の場合、次の対策をとってみましょう。

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対策

1:美味しいおやつばかり食べさせてしまう

 

大好きなおやつを、フードに混ぜてあげましょう。

 

よく混ぜ、フードの匂いを大好きなおやつの匂いにすると食べ始めてくれます。また、カリカリフードを細かく砕いて、大好きなおやつと混ぜるのも方法の一つです。

この方法は、投薬する時にも活用できます。

 

【猫の投薬に困っている方は、こちらの記事をお勧めします。】

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2:同じキャットフードに飽きた

 

猫はキャットフードに飽きてしまうと、しばらくの間は食べたがらなくなります。

 

もし、飽きてしまったら、

・複数のフードを順番にあげる

・複数のフードを混ぜてあげる

・新しいフードを混ぜてあげる

・カリカリだけでなく、ウェットフードも与える。

・CIAOちゅーるなどのおやつフードを混ぜる

など、工夫をしてみましょう。

 

3:キャットフードの品質が悪い

 

キャットフードの品質が悪いと、食べてくれない場合があります。

 

・賞味期限が切れている

・フードのパッケージを開けっぱなしにしたり、開封を繰り返したため、ドライフードが湿気っている

・長時間ご飯を出しっぱなしにしている

・やすいキャットフードである(安いものは穀物でかさ増しされていることが多い)

上記のようなフードは、食欲不振になるばかりでなく。、病気になる可能性もあるため、避けましょう。

 

また一度開封したカリカリは、なるべく1か月~2か月以内に食べ切るか、きちんと密閉して管理しましょう。

 

4:新しいキャットフードに変えたばかり

 

新しいキャットフードに変更した場合、猫によっては警戒したり、嫌いな味で食べない場合があります。

切り替えが難しい場合、おやつフードや他のフードと混ぜて、徐々に切り替えることがお勧めです。

 

5:カリカリフードの大きさが合わない

 

猫によっては、カリカリフードの粒の大きさが合っていない可能性があります。

大きさが合わないと、食べづらくなるだけでなく、吐き戻したり喉をつまらせる場合もあります。

 

6:フード入れが汚い

 

フード入れ自体が汚い、フードの品質が低下し、健康に影響し食欲も低下してしまいます。

猫は綺麗好きなので、フード入れが汚れていることが原因で食べなくなってしまうことがあるので、清潔な状態にしておきましょう。

 

7:フード入れが合わない

 

猫は土台の高さが合わなかかったり、容器が小さいと食べにくいと、ご飯を食べなくなります。

 

猫はヒゲが容器にあたることをとても嫌がります。

自身の猫が使っている容器が、ヒゲにあたっていないか、食べづらそうな姿勢で食べていないか、再確認してみましょう。

 

また、フード容器が軽く食べている最中に動いてしまったり、容器の匂いが合ったり、材質がツルツルしているか、ザラザラしているかによっても食欲が左右されてしまうことがあります。

猫がご飯を食べない ストレス?

 

これに該当しないなら、【猫がご飯を食べない理由】として病気の可能性を考えます。

 

このような状況の時に、ご飯は食べないが、水は飲むのか?はたまた、ご飯も食べないし、水も飲まないのかによって考える病気も異なります。

 

【猫がご飯を食べない理由】でも、水は飲む!~病気~

猫が食欲不振で水は飲み時に考えられる病気は、7つの病気が考えられます。

 

・慢性腎不全

・糖尿病

・甲状腺機能亢進症

・子宮蓄膿症

・猫白血病ウイルス感染症

・口内炎

・肝炎

 

<それぞれの病気について>

 

病気主な症状
慢性腎不全慢性腎不全とは、腎臓機能が低下する病気であり「急性」「慢性」の2つがありますが、特に、シニア猫に多いと言われるのが慢性腎不全です。

 

症状

・多飲多尿

・食欲不振(水は飲む)

・便秘や下痢、脱水症状

・痩せる、毛艶が悪くなる

・貧血

 

腎臓の機能が徐々に低下するにつれて、猫に上記の症状が見られるようになります。

 

猫の慢性腎不全の初期症状は、水を多く飲む「多飲」、尿の頻度が増える「多尿」が主となります。また急性腎不全と違い、一度発症すると治ることはななく、腎臓機能が徐々に破壊されると言われています。

 

慢性腎不全の末期症状は、猫に腎臓機能がほとんど残っていないため、「尿毒症、痙攣、昏睡状態」が現れ、死に至るとされています。

 

治療法

慢性腎不全の治療とは、慢性腎不全の進行を遅らせる治療となります。食事療法のほか、点滴治療やリン吸着剤などの投薬治療を行います。

 

糖尿病猫が糖尿病になる原因は、人と同じで食べ過ぎや運動不足、肥満が原因であると言われています。

 

症状

・水をよく飲み頻尿になる

・食欲増加

・体重減少

 

悪化してしまうと、水は飲むけど食欲がない、元気焼失、嘔吐などの症状が現れるほか、「糖尿病性ケトアシドーシス」という合併症を引き起こしやすくなります。

 

糖尿病性ケトアシドーシスは、糖尿病により、血液中にケトン隊という有害物質が現れたことにより起こり、神経症状や昏睡状態に陥る場合もあります。

 

また、糖尿病は「膀胱炎」や「腎臓病」「急性膵炎」などの合併症を引き起こすこともあります。

 

治療法

猫の糖尿病は、正しい食事療法と注射でのインスリン投与です。適切な血糖値のコントロールを行った場合は、症状の改善ができます。またうまくいけば、インスリンなしで食事療法のみで管理できます。

 

猫白血病ウイルス感染症猫白血病ウイルスに感染する原因は、主にケンカや食器の共有など、猫白血病ウイルスに感染した猫との接触により感染すると言われています。

 

症状

・元気がない

・食欲不振

・体重減少

・発熱や下痢

・リンパ節の腫れ

・貧血や脱水症状

 

猫白血病ウイルスに成猫が感染した場合、1週間から数ヶ月で症状が治る場合や、症状が完全に治る場合がありますが、健康な成猫であれば、感染しても免疫によってウイルスが排除され、症状を発症しないケースもあると言われています。

 

一方で、免疫力の弱い子猫が猫白血病ウイルス感染症を発症すると、体内に猫白血病ウイルスが残りやすく、生涯にわたって猫白血病ウイルスを持ち続ける場合が多いと言われています。

 

治療法

完治することは困難です。症状に合わせてインターフェロンや抗生物質、抗がん剤などを投与して治療を行います。

 

子宮蓄膿症子宮蓄膿症とは、雌猫の発情期は、体の免疫機能を低下させて精子を受け入れやすい状態になります。このタイミングで細菌に感染し、子宮蓄膿症を引き起こしやすくなると言われています。5歳以降の雌猫に多く見られる病気です。

 

症状

・水をよく飲み、頻尿になる

・食欲不振(水はよく飲む)

・元気がない

・食べたものを吐く

・発熱や下痢

・お腹が膨らむ

 

治療法

基本的には子宮卵巣摘出術になります。また、猫が計画的な出産を伴う予定がなければ、避妊手術を行っておくことが、子宮蓄膿症の予防になります。

 

甲状腺機能亢進症甲状腺機能亢進症は、8歳以上のシニア猫が発症しやすい病気とされています。猫の体の発育や新陳代謝を促すホルモン分泌が過剰に起きてしまうことで、普段より行動が活発的になります。

 

症状

・水をよく飲み頻尿になる

・食欲増加

・痩せる

甲状腺機能亢進症の猫は、活発的になるだけでなく、上記のような症状が現れます。

 

そして、甲状腺機能亢進症を発症することで、猫の心臓や腎臓などの臓器に影響を与えるため、慢性腎不全や肝炎、子宮蓄尿症や心筋症などの病気を発症しやすくなります。

 

治療法

甲状腺ホルモンの分泌を抑える甲状腺薬を投与します。副作用で嘔吐や下痢、食欲低下など見られることもあるため、治療開始時には注意しましょう。

 

口内炎猫の口内炎は、ビタミン不足や病気が原因になる「系統性口内炎」と、原因不明とされることの多い「潰瘍性口内炎」の2つがあります。

このほか、口内炎にできた傷口から細菌が入ってしまうことで、口内炎の原因となることもあります。

 

症状

・食欲不振(水は飲む)

・口の中が気になる

・よだれが出る

・口臭や口内、唇の腫れ

・毛繕いをしない

 

治療法

原因に合わせた最近の増殖を抑える抗生物質の投薬治療となります。またレーザー治療や炭酸ガスレーザーなどで炎症部分の切除を行うこともあります。

 

肝炎肝臓は再生能力が高い臓器であるため、ある程度の炎症であれば自分で修復することができると言われており、大きな炎症がない限り症状が目に見えて現れません。そのようなことから「沈黙の臓器」とも呼ばれています。

そのため、症状が現れた時は重症である場合が多いということでもあります。

 

症状

・水をよく飲み頻尿になる

・食欲不振(水はよく飲む)

・元気がない

・毛艶が悪くなる

・尿の色が濃い

・お腹を触られるのを嫌がる

・嘔吐がある

肝炎の原因は、ウイルスや細菌、薬物や寄生虫などによって肝臓に重度の炎症が起きます。また猫の急性肝炎の場合は、「白目や歯茎に黄疸、お腹が膨らむ、嘔吐または吐血、血便、神経症状」などの症状が見られます。

 

治療法

原因の除去と症状を軽減するための対症療法(輸液、抗生物質の投与、肝庇護剤、ビタミン剤、食事療法」などを行います。

 

 

【猫がご飯を食べない理由】水も飲まない!~病気~

食欲不振に加えて、水も飲まないのであれば、状況はかなり深刻です。

 

水は、生きていくのに必要不可欠なものです。

体のタンパクや糖分、脂肪などは仮に半分失われても動物は生きていられますが、水分は10%でも失われたら命に関わります。

 

普段、ドライフードを食べている場合は、水を飲むことで水分を補うため、フードボウルのそばにはいつも新鮮な水を用意しておいてあげましょう。

缶詰などウェットタイプのキャットフードならば、ある程度の水分はフードから摂取できているため、頻繁に水を飲む姿を見かけなくても問題はありません。

 

食欲不振になった際には、水分も取れているのかいないのか、きちんと把握して早期対応できるようにしましょう。

脱水の確認

皮膚をつまんですぐに戻らない場合は、明らかに脱水しており、もっとひどくなると目が落ち窪んでしまいます。この方法は、獣医師が診察時に脱水を確認するためにも、実施される方法で、とても有用です。(テントテストと言います。)

 

脱水の症状が見られ、それでも水を飲まなかったり、食事をとらない場合は動物病院で点滴や強制給餌という方法で、水分や栄養を補給しもらう必要があります。

 

【猫がご飯を食べない理由】病気の時の対処法

基本的には、具合が悪そうな症状が見られたら動物病院での受診をお勧めします。

 

自宅で確認することは、熱があるか?便や尿の状態はどうか?いつもと違うことはないかなどを診察時に答えられるようにしておいてください。

下痢の場合は、写真を撮ったり、便を少しビニール袋などに採取して持っていき、状態を見てもらうのも有用です。

 

猫が食べなく、水も飲まない場合で、明らかなストレスなどの原因に心当たりがないのであれば、深刻な病気が隠されている場合があります。

24時間を目安として、それ以上食べないようであればすぐに動物病院に連れて行きましょう。

 

病院では、さまざまな方法で食事を取らせ、肝リピドーシスの予防を行いながら原因を検査していくことになります。

 

ダラダラ食べる猫の場合、ご飯が減っていないことに気づくのが遅れてしまう場合があります。半日、長くても1日でフードが残っていたらそこに足さずに、毎回新しいご飯に変えてあげてください。

また、1回量をしっかり量ってあげると良いでしょう。

 

猫がご飯を食べなくなる前に

猫が環境や食事のストレスに弱い動物ではあるものの、少しでもストレスを感じずに穏やかに日々過ごして欲しいのは、飼い主皆さんの願いだと思います。

 

来客があるとご飯を食べなくなってしまう、模様替えや引っ越しをすると食べなくなってしまう、天気が悪いと食べなくなってしまう、、、などの変化に応じず、安定して食べ、健康に過ごしてもらいたいもの。

それには、東洋医学の”未病”という考えが、動物でも大切です。

そして、東洋医学に基づいて行われる治療が、「漢方」となります。

 

【猫に漢方】猫に漢方?

私たちがよく耳にする漢方という言葉は、そのルーツを辿るとおよそ2000年前の中国医療に基づきます。

過去から今までの膨大なデーターは、もちろん人間に向けて記されたものですが、戦争や濃厚の場で動物の存在は大変重要であり、その治療や養生に対し、漢方や鍼灸を施した記録もあります。

 

【猫に漢方】漢方と西洋薬の違い

西洋薬の多くは、対象となる猫の問題点を診断し、その「疾患」に対して直接治療します。

漢方薬の場合、西洋薬と同じような方法で処方される場合もありますが、それぞれの体調や体質を考慮した上で処方を決定します。

従って同じ病気にかかった猫であっても、処方される漢方薬が異なるといったケースがあります。

 

これは、猫の体を事細かに見て、触れて、問診していきながら、最終的に「証」と言われる体の状態を見つけ出した上でそれに合わせたベストな漢方薬を選択するためです。

つまり、病名ではなく対象となる猫の体の問題を優先するといったところでしょうか。

猫に漢方

 

【猫に漢方】猫に漢方を与えるメリット

猫は、ほぼ肉食です。

一方、生薬の多くは植物由来であり、動物由来のものはごくわずかです。必要とする栄養の割合が異なる中、犬やヒトと同じような効果が得られるのでしょうか?

 

そもそも漢方は、薬として処方するもの。栄養を与えるために使用するものではありません。

また漢方は、植物由来の「薬としての成分」が作用しています。西洋薬も植物から抽出されたものを商品化しているものが案外多く、猫にもしっかりと効果が出ていて、漢方も考え方は同じとなります。

 

漢方の効果が期待できる場面は、犬の場合と同様、多岐にわたります。

とりわけ、慢性疾患で活躍することが多く、なかなか治りにく下痢症や皮膚のトラブル、関節のトラブル、排尿に関する問題などに適応されます。

「漢方=ゆっくり優しく効く」と言われますが、中には即効性のあるものも少なくありません。

 

【猫に漢方】猫に漢方を与えるデメリット

「副作用が少ない」というメリットでもある漢方ですが、猫独特の問題点に触れておく必要があります。猫では、ユリ科由来の生薬が一部存在し、「麦門冬」や「知母」がそれに当たります。

 

具体的にどの程度、猫に影響を及ぼすか不明な点が多いのですが、使用に当たっては漢方に精通した獣医師の判断が必要です。

 

【猫に漢方】漢方が使われる主な病気

  • てんかん
  • 口内炎
  • 慢性腎不全

これらの病気には漢方薬を試してみようと提案されることが多いです。これらの病気は、完治が難しく、長期的な治療が必要となる病気です。

 

長期的な治療は猫自身の身体と体力を考え、西洋医学のお薬と漢方薬を併用する人が多い傾向にあります。ただし、西洋医学のみの薬で治療する方がいい場合もありますので、獣医師に相談して漢方の使用を検討しましょう。

 

【猫に漢方】漢方が使われる病気の予防

  • 便秘
  • 風邪
  • 心臓
  • 花粉症

漢方薬は猫の病気に効果を発揮するだけでなく、便秘や風邪や心臓など、猫の弱い部分や困っている部分にも優しく働きかけ改善に向かわせてくれます。上手に漢方を取り込むと良いでしょう。

 

そこで、猫の病気の予防、つまり”未病”のために作り出されたご飯があります。

それは、『和漢みらい キャットフード』です。

公式ホームページはこちらから⇨⇨ 和漢みらいのキャットフード【トップページ】

【猫に漢方】和漢みらい キャットフード

和漢みらいのキャットフードは、和漢植物が使われた、例えるならば”猫の薬膳料理”

 

肉食動物が本能的によくする鹿肉、体をサラサラにするオメガ3脂肪酸が多く含まれている魚などに加え、89種類もの和漢植物がバランスよく使用されたフードです。

 

和漢とは、日本や中国由来の植物、食材を使用した食事による健康ケアのことで、この和漢みらいキャットフードは、その和漢を使って作られたキャットフードとなります。

 

和漢みらいキャットフードのポイント

ポイント①健康な腎・肝・心をサポートする89種類の和漢植物たち

和漢みらいのキャットフードには、ケイヒ・ウコン・八角・菊花・ベニバナ・クコの実など89種類もの和漢植物が使われています。

 

ポイント②鹿肉と魚とオメガ3

希少性の高いタンパク質を多く含んでいます。

鹿肉には、高消化性タンパク質・低脂質・高カルシウム・低アレルゲンという特徴があり、肉食動物の猫にはピッタリです。

多品種の魚肉でDHA&EPAを大量供給できます。

 

ポイント③猫も必須な脂肪酸群 オメガ3

和漢みらいのキャットフードには、青魚・サチャインチオイル、亜麻仁などが使われており、オメガ3脂肪酸が含まれています。このオメガ3脂肪酸には、猫にとっても体内のサラサラを維持サポートしてくれます。

 

ポイント④食物繊維と酸化対策に第7の栄養成分フィトケミカルが豊富

和漢みらい キャットフードには食物繊維と酸化対策にフィトケミカルが豊富に含まれています。

 

フィトケミカルとは、植物が紫外線や昆虫など、植物にとって有害なものから体を守るために作りされた色素や香り、辛味、ねばねばなどの成分のことです。

フィトケミカルは必須栄養素ではないものの、体にとって良い作用をするため、健康を維持するためにはぜひ摂取したい成分であることが明らかになっています。

公式ホームページはこちらから⇨⇨和漢みらいのキャットフード【トップページ】

和漢みらいキャットフード の種類は?

和漢みらいキャットフードは、ドライフードとウェットフードがあり、それそれ特別療法食11種類・総合栄養食2種類となっています。

 

  • 総合栄養食:長寿サポート(子猫・成猫)
  • シニアサポート(高齢猫)
  • 療法食:G・A・N +
  • 腎臓
  • 結石・膀胱炎
  • 骨関節
  • 皮膚・アレルギー
  • ダイエット
  • 心臓
  • 肝臓
  • 膵臓
  • 胃腸
  • 糖尿(白内障)

気になる方は、こちらから!

\ペット薬膳国際協会常任理事長:梅原先生監修 和漢みらい/

 

まとめ

猫が食欲不振だけど、水を飲む時はストレスの可能性が大いにありますが、病気の可能性も否定できません。ましてや、食欲不振に加え、水も飲まない場合は病気の可能性が大いにあります。

 

食欲不振が見られたら、まず動物病院で診てもらい、病気なのか判断してもらいましょう。

もし、病気でないと判断された場合には、ストレスが原因である可能性が高いため、もう一度環境を見直してあげることが必要になります。

 

また、病気を未然に防ぐ”未病”も大切なケアの一つです。

 

普段与えているご飯を見直したり、いつでも新鮮な水が飲める状況にあるかなど、改めて環境を整えていきましょう。

猫は体調に異変がある時、体調不良を言葉にできない代わりに、いつもと違う行動をとります。

飼い主さんが、少しでも「おかしいな・・・いつもと違うな・・・?」と感じたら、何かのサインのはずです。

早めに察知して、原因を探してあげましょう。

病気の早期発見が、何より猫たちを長寿にすることができる方法です!

 

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