ペットフードってどれが良い??
十数年前に比べ、驚くほどペットフードの種類があります。それに伴い飼い主の意識も高くなり、よく考えて購入する方が多いと感じています。と同時に、このフードで良いのかとモヤモヤしつつも、食べてくれるから良いか・・・とやや不安を持ちつつフードの与え続けている飼い主さんが多い印象があります。
私の認識としては、飼い主さんの中で幼齢期・成犬/成猫期・中齢期・高齢期と各ステージ毎にフードを選んであげるという考えはすっかり定着しています。それでは、一体どのメーカーや種類のものが良いのか?ましてや、いまスペシャルフードと言われる外国産のペットフードも多く売られているの中でどれが良いのか??フードについて、整理してみましょう。
ペットフードの種類
まずペットフードの種類は大きく分類すると、
- 大型スーパーなどで売られている国産メーカーのフードや大手外国メーカー
- スペシャルフードと言われる国外メーカーの外国産フード
- 動物病院で購入できるフード
に分けられます。意外と知られていないのが、動物病院で購入可のフード。
実は、この動物病院で買えるフードは他のフードと大きな違いがあり、各栄養成分の含有量が『~%以下』表示となっていること。
一般的に市販されているフードは、すべて「~%以上」表記であり、どのぐらい成分が含有しているのかは不明です。そして基本的に国外メーカーの外国産フードは高脂肪食のものがほとんど。そのためペットの嗜好性も高い!くだけた言い方をすればややジャンクなフードかも。
なので、病気の予防のため低脂肪や低タンパク食を必要としたり、低炭水化物にしたい場合動物病院で購入可のフードはとても良いフードと言えるでしょう。まだ種類は多くないものの、各メーカーも動物病院のみ購入可のフードを増やしている傾向にあり、今後さらに増える見込み。ヒルズコルゲート社やロイヤルカナンといったメーカーのみならずノバルティス社などもフードを作っていて、特にノバルティス社は国産の原料で国内生産で作るなど、個性を持ったフードがありペットの家族には選択肢に幅が広がっています。
ペットフード会社別
動物病院で購入できるペットフードを主要なペットフード会社別にまとめてみました。
各ライフステージに特化した食事 | 療法食 | |
ヒルズコルゲート社 | PROシリーズ | プリスクリプションシリーズ |
ロイヤルカナン社 | ベッツプラン | ベティナリーダイエット |
ノバルティス社 | ハイシニアエイドやアダルト・・・など | アミノプロテクトやハートケア・・・など |
またPURINAからは、今年に入り療法食を販売開始しました。まだ数は少ないものの
・OM||肥満ケア
・EN||消化器ケア
・NE||ニューロケア
・NF||腎臓ケア ・・・・
などがあります。特に注目されているのが犬の療法食の中で、NE||ニューロケアです。
これは特発性てんかんに特化したご飯で、神経疾患に対応した食事は獣医療では初めてです。オメガ3脂肪酸(DHA/EPA)や中鎖脂肪酸が含まれていて脳の健康維持をサポートしてくれます。実際臨床現場において、発作の頻度が軽減したという報告もあります。
まとめ
この他にも日清ペットフード社も療法食に近いフードを開発したり、Bil Jack社・animonda社といたスペシャルフード会社も療法食に力を注ぎ始め、毎年新しい種類のフードが販売されています。もちろんスーパーなどに売っているペットフードよりやや値段は高めの設定ですが、口から摂取する栄養素は身体を作る大切な成分です。各社割引設定などもしている様なので、動物病院でのフードの購入も視野に入れてみると良いと思います。
時折ニュースになるペットフードに発がん性物質が混在していたといったことがないよう相応の値段のフードを選ぶことは最重要ですが、広告や口コミに惑わされることなくかかりつけの獣医師と相談し、動物病院で販売しているフードにも目を向けることも必要かと感じます。
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