獣医師が教える犬のシャンプー方法!ふんわり仕上がるシャンプー〜脂漏性皮膚炎を中心に〜

正しい犬のシャンプー方法できていますか?獣医師が伝授!〜脂漏性皮膚炎を中心に〜

ご自宅の犬をトリミングに連れていていく方が多いと思いますが、シャンプーのみであれば自宅でトリミングど同じくらいの仕上がりができますよ!シャンプーは、皮膚や被毛をキレイにする、と言う目的だけでなく皮膚や被毛の状態を良好に維持し、皮膚の免疫・代謝機構を維持する目的があります。よって皮膚病の治療としてシャンプーは有効な治療となり、薬物療法と並行し実施することが皮膚病を治す近道となり、とても大切な治療となります。特にシーズーに多い脂体質、つまり脂漏性皮膚炎の治療として有効な治療法です。

そもそも脂漏症とは・・・・

脂漏症は角化異常症に分類され、過剰なフケやクリーム状の質感を呈する皮膚や被毛が認められます。遺伝的に表皮の増殖機構に異常がある原発性と特定の犬種に認められる続発性に分けられます。続発性は皮膚の炎症性変化や内分泌疾患(副腎皮質機能亢進症・甲状腺機能亢進症)、栄養学的要因、誤ったスキンケアが、脂漏症の発生に大きな影響を与えます。

好発犬種

  • シー・ズー
  • コッカー・スパニエル
  • ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリア
  • ワイヤー・フォックス・テリア
  • バセット・ハウンド
  • チャイニーズ・シャーペイ
  • ミニチュア・シュナウザー
  • ジャーマン・シェパード・ドッグ

脂漏性皮膚炎の発症には、マラセチア(酵母様真菌)や細菌の増殖の関与が示唆されています。よって脂漏の管理を行う上でマラセチアの管理を行うことも重要となります。

マラセチア(酵母様真菌)

本来、マラセチアは皮膚常在菌として健常犬の皮膚に存在しています。皮膚の環境や自然防御機構の変化により過剰増殖した場合に皮膚炎の原因となりますが、マラセチアによって犬で皮膚炎が起こるメカニズについては不明な点が未だ多いです。しかしマラセチア自体や代謝物に対する炎症反応や過敏反応で皮膚炎起こると考えられています。主に外耳道、口周囲、腋窩、鼠径部、肛門周囲、粘膜、皮膚の皺壁などに存在し、皮脂が蓄積しやすい脂漏性部位に多く見られます。

シャンプー剤の選択

基本的に脂漏症が重度の場合、薬物治療や原因治療が必要となります。それらの治療とともにスキンケアを行うことで良好な皮膚の状態を管理します。シャンプー剤はそれぞれ特性があり、

  • ①抗真菌剤配合シャンプー(マラセチアの除去)
  • →マラセブシャンプー・メディダーム・ノルバサン      
  • *週に2回、3週間の使用が推奨されています。
  • ②抗脂漏及び角質溶解洗浄剤(脂漏及び鱗屑の除去)
  • →ビルバゾイル・ケラトラックス
  • ③低刺激及び保湿成分配合洗浄液(皮膚の負担への軽減)など

特にシー・ズーの皺壁部位は、溶剤型洗浄剤の使用や頻回の日常的な拭き取りなどが有効です。

*注意:抗脂漏及び角質溶解剤洗浄剤は刺激が強い為、アトピー性皮膚炎などの皮膚バリア機能の低下した皮膚への使用は避けたほうが良いです。皮膚バリア機能の低下を疑う場合は、保湿成分配合洗浄剤、低刺激性洗浄剤を使用する。これらで週に1回以上洗浄したり微温湯で洗浄し、その後保湿剤を併用することが推奨されています。

保湿剤の選択

保湿剤は表皮の水分保持と水分の蒸散の制御を目的としています。洗浄後は積極的な実施が望ましいです。犬においてもヒト同様に皮膚の水分保持機能に特にセラミドが重要な役割を担うと考えられています。→ヒュミラック・ダームワン

洗浄方法

洗浄方法によって治療効果に大きな差が生じます。せっかく時間をかけてシャンプーをするので、より効果的なシャンプー方法で行い良好な皮膚・被毛状態にしてあげましょう!

❶体全体を微温湯(37度以下)で十分に濡らします。

 *皮脂が特に多い場合は、微温湯で濡らす前にビルバゾイルやケトラックスなどの溶剤型洗浄剤の使用を行うことをお勧めします。

❷シャンプー剤をよく泡だてます!←これが肝!!

❸泡立てたシャンプー剤を病変のある部位を優先し、全身的に塗布し5-10分程度浸漬させます。

❹微温湯で十分にすすぎます。

❺洗浄後は保湿剤を使用します。

❻低音風のドライヤーと柔らかい素材のタオルで乾かします。

摩擦による皮膚への負担を考慮すると、シャンプー剤はよく泡立てきめ細かい泡で洗浄することを意識します。うまく泡立てられない際は、泡立てネットやスポンジの使用をお勧めします!

まとめ

日頃診療にあたって、特にシー・ズーの脂漏の管理は困難なことが多く、治療には内服のみならず適切なスキンケアを取り入れることが治療の肝となります。適切なスキンケアは、他の治療薬の減量・副作用のリスク軽減などの利点とともに、長期的な管理に大きく寄与します。スキンケアの成功には、個々にあったオーダーメイドが重要です。自分の犬にあった方法かつ長期的に継続できるシャンプー間隔を見つけ、快適な日常を作っていきましょう。

<ご紹介したシャンプー>

シャンプーの他、診療でも獣医師が推奨している、皮膚炎に効果的なフードもご紹介します。ちなみにダームディフェンスはアトピー性皮膚炎の犬が適応です。

<皮膚炎に効果的なフード>

 

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