猫の腎臓病:兆候は?どんな病気?

高齢期の猫に多い病気の一つが「腎臓病」。高齢猫の死因 第1位にあげられ、猫の宿命とも言える病気です。なぜ、猫は腎臓病になるのでしょうか?腎臓病だと診断されたら、飼い主さんはどうすれば良いのでしょうか?今回、高齢猫の宿命とも言える腎不全ついてお話ししていきます。

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猫が腎臓病になる原因は?

腎臓病にかかる猫は、犬よりも多く、7歳以上のシニア猫のうち3~4割は腎臓病を患っていると言われています。

猫の原産は、砂漠や鉱山などの水が少ない場所。そのため、猫は少ない飲み水の量で効率よく生活がおくれるよう、腎臓の機能が強い生き物です。つまり、体内で水を有効に使うために腎臓での尿の濃縮率が高く、濃い尿をします。

しかし、猫の腎臓にはよく働きすぎる傾向があり、その代償として、年をとると共に大きな負担がかかってしまいます。このため、ほとんどの猫は年をとると腎臓機能が低下します。さらに腎臓は一度機能が壊れると再生できない臓器です。一度腎臓機能が低下すると、時間と共に腎臓機能は悪くなり、尿毒症へと経過を辿ります。

慢性腎臓病は、徐々に進んでいき、腎臓の機能の75%が障害されるまでは、目立った症状が見られません。気づいた時には、かなり重症になってしまっていることが多いのです。

猫がかかりやすいのは「慢性腎臓病」

猫がかかりやすいのは、「慢性腎臓病」です。その名の通り、気づかないうちにゆっくり進行していく病気です。腎臓が徐々に炎症を起こして線維化し、腎機能が衰え、最終的には機能しなくなります。高齢の猫に多く見られますが、若い子でも発症することがあります。また一部の純血種の猫ーアビシニアン・ロシアンブルー・ペルシャ・チンチラ・シャム猫・ヒマラヤンなどー、その血統をひく雑種の猫ちゃんで遺伝的、あるいは家族性の腎疾患が認められることがあります。

”慢性”腎臓病の他にも、”急性”腎臓病もある。

急性腎臓病は、腎毒性のある食品や薬品を摂取したことが原因で、急激に症状が進む病気です。

腎毒性がある代表的なものとしては、ユリやガソリンの不凍液(エチレングリコール)などがあります。

また、尿管結石などで尿が出せなくなったことが原因で、急性腎臓病になることもあります。そのような場合、点滴や人工透析などで毒性の物質を排泄できれば、また体調が復活する場合もあります。

慢性腎臓病になると、どんな兆候がみられるか?

気づいたときにはかなり進行しているのがこの病気の特徴です。

1番初めに見られる兆候は、水をたくさん飲むようになり、おしっこの量が増えることです。そのため、オシッコが薄くなり、ニオイもあまりしなくなってきます。食欲も元気もあるので見逃しがちですが、この段階で腎臓の機能はすでに50~75%くらい失われています。その後、食欲の低下、体重の減少、毛艶がなくなるなどの症状も少しずつ現れます。症状が進むと尿毒症になり、排泄されるはずの毒素や老廃物が体内に溜まってしまうので、気持ち悪くなって吐いたり、口臭がします。このような症状が出た時に異常に気づく飼い主さんが多いですね。

この状態になると、食欲がまったく無くなったり、激しい嘔吐が繰り返し怒ったり、体温が低下します。最終的に腎機能が全く機能しなくなり、死に至ります。

腎臓の働きは、体の中の老廃物を尿として排泄したり、体の中の水分バランスを整えたり、いくつかのホルモンを産生することです。腎臓の働きが悪くなると、水分バランスが悪くなるので尿の量が増えたり、水をたくさん飲むようになったり、脱水症状を起こしたりします。

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予防方法はあるの?

残念ながら、これといった予防方法はありません。規則正しい生活を送っていても、腎臓病になる猫はいます。それでもやはり、良質な総合栄養食と新鮮な水を摂って、おやつは控えめにしましょう。少しでも初期段階で発見できるよう、尿の量や臭いは常にチェックし、異変を感じたら早めに動物病院で診察を受けましょう。そして定期的な健康診断を受けることが、まずは予防の第一歩だと思います。

また、口内炎と慢性腎臓病が関係している可能性を示す報告もあります。猫は歯周病や歯肉炎にもかかりますので、腎臓病の予防のためだけに限らず、日頃から口腔内をケアをきちんとしましょう。

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診断方法

尿検査=早期診断が可能です!

尿検査では、腎臓の尿濃縮力を確認したり、尿タンパク有無の確認を行うことで腎臓の機能低下を早期に発見することができます。7歳を過ぎる頃から年一回の尿検査を受け、出来る限り早い段階で腎不全を検出することが重要です。

血液検査

血液中のBUN(血中尿素窒素)、クレアチニンを測定することで、腎障害および尿毒症の程度を確認することができます。その他に、貧血の有無、血液中のリンやカルシウム、カリウムなどのミネラルバランスを確認することでより細かい病態の評価が可能です。

慢性腎臓病の治療方法は?

どのような治療を行うのでしょうか?

腎臓の組織は一度壊れると元に戻すことはできないので、慢性腎臓病を治す治療はありません治療は残っている腎機能を長持ちさせて、病気の進行を遅らせることが中心になります。腎臓に負担をかけない低タンパク・低リンの食事を与える食事療法や、場合によっては投薬治療も行います。なるべく初期の段階から食事療法などを行えば、完治はしなくても長生きすることは十分に可能です。

●食事療法

食事中に含まれるタンパク質やリンは腎臓に負担を与えます。慢性腎臓病を遅らせるためには、食事中のタンパク質、リン、ナトリウムを制限した上で必要なカロリーを効率的に補給することができる療法食が適しています。

腎臓処方食はこれら成分の調整が行われており、初期の腎不全から食事を切り替えることは最も良い腎不全の管理と言えます。

これまでの研究で、慢性腎臓病用の療法食を食べていた慢性腎臓病の猫ちゃんの発症後の生存期間は、食べていなかった猫に比べて2倍以上であることがわかっています。慢性腎臓病の猫には、なるべく早期から慢性腎臓病用の療法食を与えることが勧められています。

●飲水量を増やす

嘔吐がなければ、まずは自分で口から水をたくさん飲めるように工夫してあげましょう。猫に水を積極的に飲ませることは容易なことではありませんが、水飲み場を増やしたり、常に新鮮な水を用意してあげたりすることで猫の飲水欲を刺激することができます。なかなか飲水量が上がらない猫の場合、スポイトなどで直接飲ませる方法もあります。

●投薬

慢性腎臓病で処方される薬は腎臓自体を治すための薬ではありませんが、尿毒症の進行を遅らせ、様々な辛い症状を抑えるためには、とても大切なものです。なるべく指示通りにきちんと飲ませるようにしましょう。

1、吸着剤

食事中の毒素やリンを吸着するお薬です。間接的に腎臓の負担を軽減させます。腎臓処方食を食べてくれない子には非常に有効です。腎臓食との併用も可能です。

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2、ACE阻害薬(降圧剤)

腎機能が低下することで、老廃物が体外に捨てづらくなってしまいます。そこで腎臓は、血圧をあげることで腎臓に流れる血液を増加させ、頑張って老廃物をこしだそうとします。腎臓で昇圧ホルモンが分泌されることで、腎臓への血流を上げ、その結果全身性の高血圧が見られるようになります。この作用によりさらに腎臓への負担が増えてしまい、腎臓の寿命が短くなってしまいsます。

そこで、ACE阻害薬を使用することで降圧効果をもたらすことで、数年単位での寿命延長が期待できます。

ただし、吐き気があったり、口内炎などで口が痛がったりで、猫が投薬を嫌がってしますような場合もあります。錠剤、カプセル、粉薬、シロップなど、剤型を変えることで投薬が楽になる場合もありますし、どうしても口から投薬が難しい場合、経管栄養の流動食や輸液剤に薬を混ぜることもできます。なるべく猫にストレスがかからない方法で投薬ができないかどうか、主治医の先生とよくご相談いただくと良いでしょう。

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●点滴

経口的には投与が難しい水分量を注射で補うことで、脱水改善や尿毒症を和らげることが可能です。静脈点滴や皮下点滴の2種類の方法を状況的に応じて選択します。症状がひどく入院治療を行う場合は静脈点滴を、通院点滴での管理には皮下注射を用います。点滴治療は、即効性があり非常に有効です。

●造血ホルモンの投与

腎不全の症状に貧血が加わってしまと、猫は急速に衰弱していきます。貧血状態も血液検査にて定期的に確認することができます。そして貧血の症状が出る前に造血ホルモンの投与が行え、治療が可能です。1クール2~3回の投与で2~3回の投与で2~3か月の効果が期待できます。

まとめ

慢性腎臓病は治る病気ではありませんが、進行を遅らせ、辛い症状を取り除いてあげるための方法は、いろいろあります。それぞれの動物の性格やその時の病状、ご家庭の状況によってどのような方法を取るのが、最善なのかは異なってきます。主治医の先生と良くコミュニケーションを取っていただき、どのような方法が我が家のペットにとって最適なのかを、よくご相談いただければと思います。

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