ペットのサプリメント:アンチノール
皆さん、サプリメントを使用していますか?
獣医師として診療に携わっていると、飼い主さんはお薬よりサプリメントで予防・治療したいと希望される方が多い印象があります。
いまやヒトのみならず、動物医療においてもペット用サプリメントが研究され、多種多様のものが存在します。その中には医学的根拠があるもののみならず、そうでないものもあり、また肝臓に負担をかけてしまったりと副作用を伴うものもあります。
アンチノールとは
その中でも近年動物病院で使用されるサプリメントの一つに、あらゆるケースに効果を発揮するサプリメントを超えたスーパーサプリメント「アンチノール」があります。今回はこの「アンチノール」についてお話します。
このサプリメントは主に整形外科疾患に効果があり、動物病院でも多く使用されています。
成分
成分はニュージランドの特定の海域に生息するモエギイガイという貝を、特殊な特許製法で抽出して作られたカプセルタイプのサプリメントです。主成分である「PCSO-524」は抗炎症脂質として特許を取得している脂肪酸で、一般的に炎症を和らげると言われているEPA(エイコサペンタエン酸)などのオメガ-3脂肪酸と比べても、非常に強力な抗炎症作用を持っていると考えられています。
オメガ3の働きは、どのような効果をもたらすのか?
オメガ3は、主に関節炎や腰部痛などの整形外科疾患に対し、関節に強い炎症を鎮める働きをしペットの痛みを和らげてくれます。そして整形疾患のみならず心臓や気管にもその効果は期待できます。またこのオメガ3は、皮膚の保湿効果にも優れていて皮膚のバリア機能の保持にも働きかけてくれます。
今まで整形疾患におけるサプリメントと言えば、コンドロイチンやグルコサミンといった軟骨成分が主流でしたが、アンチノールは薬物的な働きをもたらす点が大きな違いと言えるでしょう。そして消炎剤が長期使用できない猫にも使用可能という点が、猫の飼い主はじめ獣医師にとって画期的なサプリメントと言えます。
全国の獣医師の87%が認める、その効果!
全国の獣医師を対象に、アンチノールを使用した感想やその効果について大々的にアンケートが行われ、その結果、なんと!87.9%の獣医師がアンチノールの使用を推奨しました。なかなか、ここまで効果を実感できるサプリメントは無いでしょう。
どういう子に効果があるのか?
では、どんな子に効果があるのでしょう。こんな症状の犬や猫にオススメです。
・関節が悪く、ふらついて歩くようになった。
・腰や足が痛そう・・・。
・皮膚が悪く、毛艶が悪くなった。
・アトピー性皮膚炎がある。
・椎間板ヘルニアと診断された。
・スコティッシュ・ホールドで、歩き方がおかしい。
・気管が悪く、咳が出る。気管虚脱と診断された。
・多発性関節炎などの、免疫疾患による炎症と言われた。 など・・・・
これらの症状に当てはまったり、気になる場合は一度獣医師に相談しましょう。
ただ、投薬は少し大変かも・・・・
アンチノールの形状は、カプセルタイプです。初めの2週間は導入期として高用量で投薬し、その後維持期で減量し抗炎症効果を維持させます。
【体重】維持期 10kg未満:1日1粒
10-20kg:1日1-2粒
20kg以上:1日2-4粒
薬と同じように、喉の奥に入れて飲ませるか、フードや好きなものに混ぜて与えます。この方法が難しい場合、アンチノールの先端をハサミでカットするか、爪楊枝で先端に穴をあけて、カプセルの中に閉じ込められている油だけを取り出して与えることも可能です。
猫への投与はなかなか難しいかもしれませんが、油分の味を好む子が多いので、中身を出してフードやチュールに混ぜたり、手につけて与えてみると良いでしょう。
(投薬のやり方について記事を書いてます、是非ご覧ください!!)
ペットの投薬、どのようにしてますか?投薬のやり方と投薬ツールおすすめ5選! 見に来てくださり、ありがとうございます!Burubio.comのBioです。都内で獣医師をしています。よく相談受けますが、ペットの投薬って悩みますよね。投薬が負担[…]
購入方法
まず、動物病院で購入できます。効果がなければ、購入代金を返金してくれる「60日間 返金保証」というサービスもメーカーが行なっています。
また、インターネットでの販売も行っています。販売元のVetz Petzのサイトから、『動物病院コード』を入力してアンチノールをインターネットで購入することも可能です。動物病院コードは、動物病院購入時に問い合わせてみてください。
この記事を読んで興味を持たれた方、このスーパーサプリメント「アンチノール」を試しくださいね!